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ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第9巻より

2017年(平成29年)2月25日 ベストグループ道北道東地区見聞会 ①

皆様、おはようございます。今日は十勝(とかち)晴れだそうですね。皆様の人生もそうでありたいと思います。皆さんを後ろから見ていますと、人によって様々な人生を歩んでおられるよううに感じます。幸せな人生を歩んでいる方はほとんどおられないかも知れません。

ベストグループに参加していても、なぜか知らないけれど心も体も良くない方がおられます。背筋は伸びなければいけません。あなた方は未来に向かって生きていないのですか。だから背中が曲がっているのだろうと思います。その日を生きるのに必死になっているのでしょう。だから、下を向いて生きているのです。

前が見えないから周りが見えないのです。今日の生活費のこと、子供のことや、家族のこと、仕事のことなど、この世のことばかりを見て歩くから、未来が分からないのです。みんなその日を必死になって生きているのです。

衣食住のうち、動物はどこでも寝られるから、住まいは要りません。動物は毛皮があるから着るものも要りません。食べ物さえあれば良いのです。ところが今の人を見ると、衣食住が完備すると満足している方が多いのです。衣食住だけを求めて生きているように感じるのです。私は七十二年間で何十万人の方と付き合ってきましたが、それが人生なのだろうかと思います。

三歳までの親の教育が、子供の人生を決めていくのです。その時に、親が子に何を教えたかが大事なのです。「三つ子の魂百まで」、「雀死ぬまで踊り忘れず」ということわざがあるのです。

私の育ての親は命の存在について、毎日話してくれました。耳にタコができるくらい話してくれました。当時はテレビがあまりない時代でした。家が貧しかったのでラジオもなく、新聞も取っていませんでした。親の話が子供に夢と希望を与えたのです。

育ての母は私に「この世で一番大事なのは命やで。命があれば何回でもやり直しが効くで。命がなくなったら終わりやで」と、命の大切さを話してくれました。それが今でも頭に入っているのです。そんな話を毎日聞いていれば、少しは記憶の中に残るではないですか。

それから、人の生き方が大事だと教えてくれました。「困った人がいたら助け合える人間になるんやで。うちは助けてもらってきたからここで生きているんやで。人間性が一番大事やで。人間性が悪くなったら終わりやで」という、人との関わり方について教えてくれました。

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