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ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第11巻より

2018年(平成30年)10月21日 ベストグループ道央・道南見聞会 ①

皆様、おはようございます。今日はとても素晴らしい天気です。きっと、皆様の心の表れだろうと思います。人間は生まれたら死ぬのです。しかし、人間だけではありません。

宇宙は百三十七億年前にできたと言われています。この宇宙もいずれは消滅するのです。しかし、いつ消滅するか分かりません。つまり、形あるものは全部無くなるということです。

花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。これは林芙(ふ)美子(みこ)の言葉です。これは人間にもたとえられます。人間は苦しむために創られたのです。動物は苦しむことがあまりありません。

衣食住の中で、動物は食べることで満足します。魚は自分よりも小さい生物を食べて生きています。人間以外の生物は食べることで生きているので、苦しむことがあまりないのです。

しかし、人間は食べることができても苦しみ、食べることができなくても苦しみます。だから、食べることに困らなくても、生きていて苦しんでいる方が多いではないですか。人間だけがあらゆる苦しみを経験するように創られているのです。

ですから、幸せというのは一時的なものであって、苦しみは永遠なものなのです。だから、人間だけが「幸せとは何なのだろうか?」と求めているではないですか。

「真の成功者になりたい」とよく言います。では、真の成功者とはどのような方なのでしょうか。その意味を知らないで言っている方が多いのです。真の成功者とは、何があろうとも一切心が揺らがない人間のことです。つまり、真理に至った方が真の成功者と言われるのです。

誰でも必ず死を経験します。しかし普通なら、「死ぬ」と言われたら恐怖が起こります。私は五十九歳の時に急性劇症肝炎になり、医者から死を宣告されました。「十名のうち八、九名は意識障害で明日か明後日に亡くなるだろう」と言われました。

その日の晩に、「この体が人類の役に立つならばお使い下さい。この体が人類の役に立たないならば、滅されても結構です」と、ただ一言言いました。そうすると、肝臓の数値が六千四百だったのが、一晩で三千に下がりました。必要とされたのでしょう。一晩で癒やされました。

肝臓の数値が三千に下がったので「全国を回ります」と言いました。医者からは「肝臓の数値が三千というのは、まだ危ない状態ですよ」と言われましたが、何も揺らぎませんでした。「まだ人類の役に立っていないのに死ぬわけがない」と思っていました。

私たちは、インドの愛する偉大なる御方から使命を頂いたのです。「世界の平和のために、人類の平和のために、世界の見本となるグループを創りなさい」と命じられたのです。私は一人から始めさせられました。私は偉大なる存在からリーダーとして役目を頂きました。

インドでは過去に、宇宙を創られた偉大なる存在が人間の肉体に直接御入りになったと言われる御方が四方おられます。その御方のことを我々は『主(しゅ)』と言います。主が我々に「ベストグループを創りなさい」と仰ったのです。

そのことを疑う方と疑わない方がいます。私は信じる性格です。ですから、使命を頂いてから二十五年間、今まで一度も揺らいだことがありません。損得なしで「使命を果たすお手伝いをしたい」と思ったのです。

では、損得なしでお手伝いをしたらどうなるのでしょうか。何が起こっても揺らがない人間になってくるのです。損得がある方は揺らぐのです。損すれば苦しみ、得あれば喜び、いつも一喜一憂しているのです。

その揺らぎやこの世間を海の表面にたとえます。風が吹くと海の表面が揺れます。海の表面にいるあなた方は世間のことにいつも影響されているのではないですか。海の中は風が吹いても、まだ影響が少ないでしょう。海の底は平安です。

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