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ベストグループ見聞会御講話集「21世紀を幸せに生きる」

衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第13巻より

2020年(令和2年)10月10日 ベストグループ道北道東一日研修 ①

皆様、おはようございます。今日も一日よろしくお願いいたします。私も気がついたら七十六歳になりました。しかし、私を見られても、ご覧の通りあまり歳を感じないかもしれません。なぜなら私は、内面が生き生きしているからです。

人生は一度きりです。人生は一度きりなのに、お金を得ることに人生を懸けている方がたくさんおられます。お金は生きるために必要な道具です。しかし、死んだらお金を持っていけないではないですか。

私はお金には人生を懸けませんでしたが、事業で成功させていただいた時期があるのです。訪問販売業で、四年目に世界一にならせていただいたこともあります。丸三年で五千四百名の社員さんが働いてくださったのです。

私が事業で成功させていただいたとしたら、人を大事にしたからだと思います。そして、経営に使命を持ちました。使命とは「命に仕える」という意味です。私は事業家時代に命の存在を信じ、社会や人々のために仕えたから、見えない力がどんどん働いていったのです。

私は理論派ではないのです。経営は本を読んではできません。私は事業を通して、失敗したり成功したり、色々な苦労を経験した結果、最後に「経営とは経営者の人格の表れ」という答えを出したのです。

それはサラリーマンでも同じです。もしも人格の優れない方が上司でこられたとしたら、部下の方にご迷惑をかけるのではないですか。反対に、素晴らしい上司が自分たちの上にきていただいたら、部下の方も素晴らしくなるのではないですか。

私はサラリーマンの経験が四年しかありませんから、サラリーマンの気持ちは少ししか分かりません。その代わり、二十七歳から独立させていただきましたので、経営者の気持ちはとてもよく分かります。

経営は大変なのです。少し失敗しただけで、周りの方にご迷惑をかけるのです。そして、社員さんを大事にしなければ働いてくださらないのです。お金と人とでは、人のほうが大事に決まっています。「お金が大事」という経営者には、人は付いてこないのです。

「お金が全てじゃ。人はお金儲けの道具じゃ」という経営者に人が付いてくると思いますか。「お金が全て」という人には、人は離れていくのです。私は昔から、お金よりも人が大事だと思っていたので、皆さんが支えてくださったのです。

働いてくださる方々が幸せになるお手伝いを一生懸命にした結果、見えない存在と皆さんが会社を大きくしてくださったのです。

仕事に脂が乗っていた三十八歳の頃は、働いてくださった五千四百名の社員さんの名前と家族構成を覚えていました。人を大事にした結果、社員さんたちも「社長のために」、「社長のために」と言って、本当によく働いてくださいました。人を粗末にする人には、人は付いてこないのです。

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